前回のレビューから半年近くたってましたね。
どうもろてりです。
一ヶ月に一回くらい更新したいなー思ってたのに気がついたらむっちゃ時間立っちゃいました。ごめんちゃい。
今回はADX5000を褒めちぎろうかと。
手持ちのヘッドホンで最も装着感が良く、使用頻度が最高のやつですねぇ。
以前のE9の内容でも触れましたけど基本的に僕が聴く音楽はテクノや打ち込み、またはケルトなんかのインスト系(ボーカル無し)が多いのでヘッドホンに詳しい人だと「なんでボーカル得意なADX5000君買ったの?」って思われるかも知れませんね。
まあ単純にお店で試聴して一目(耳?)惚れしちゃったからです。(完全にインストオンリーでも無いしゆるキャンのSHINYDAYSめっちゃ良かったのが購入動機でもあるし)
装着感=最高
この点は購入の決め手でもありますし文句ないです。
欲言うともうちょっと軽いと良いけどパーツの一体成型などで相当追い込んで作られた感が強く(パーツ数が通常のヘッドホンの半分程度)性能を保ったまま軽くするのは、もうこの辺が限界なんじゃ?と思ってしまいます。
発売当時D8000を聴いて音で圧倒され、ADX5000とかなり悩んだんですが使用している状況を思い浮かべるとやっぱりD8000は重量がケーブル抜きで523gと重いのがネックかな・・・と(でも音良いからいつかは欲しいサブでほしいD8000)
原稿中もずっと使ってる関係で重いヘッドホンって疲れていつの間にか手が伸びなくなっちゃうんですよね。
その点ADX5000は前述したように軽い上、通気性重視のアルカンターラパッドで不快なムレ無く快適そのものですし、実際に原稿中に10時間以上つけっぱでも問題ないから部屋にいる時、とくに理由がなければ基本的にADX5000を使ってますね。
こう使用時間で値段を割るとコスパ良いのかなぁ?と。
ただ箱出し直後は少し側圧強めに設定されていますかね。
フレームが一回形を変えるとそのまま固定してくれるので、購入直後にヘッドバンドを自分の頭の形にグイグイ曲げてからはいじって無いので記憶が曖昧です。
本体が軽いのもありますが分散もヘッドバンドの2点と側圧の2点で上手く分散されてる印象。
ただバランスケーブルは性能と引き換えにむちゃくちゃ太くて硬いので重いかも知れません、僕はヘッドホンは全部ラックから吊るしてるのでわかんない。
あとは重さの割にハウジングの直径が大きいので、ヘッドレストに寄り掛かると少し邪魔に感じます、もう少し小さめだとベストかな。
それとしばらく使っていて思いましたがイヤーパッドがアルカンターラなのは水洗い出来て地味に便利ですね。
レザーパッドが汗臭くなるともう交換するしかありませんが、アルカンターラの場合はオシャレ着用の中性洗剤でもみ洗いすればスッキリ臭いも無くなって清潔に保てるのが利点のひとつだと思います。
音について
ADX5000は上流に敏感なので鳴らすシステム次第で評価がバラつくと思います。
店頭ではⅪ AudioのFormula Sを通して試聴しましたが締まりの良いマッシヴな音でやや荒っぽいもののADX5000を非常に魅力的に鳴らしていました。
我が家ではADX5000をHD-1Lと組み合わせていましたが、その時を思い出すともう少し音に硬さ、締りがほしい・・と思ってしまい、逢瀬のWATERFALL INTEGRATED 250(以下、WF250)を購入しました。
WF250の特徴はオールインワン、DAC+ヘッドホンアンプ+パワーアンプ+プリアンプ等、多種多様な要素がMIXされた製品で、本機一つを購入すればヘッドホン&スピーカー両方をすぐに使えて、かつそれぞれのレベルが非常に高いことに特徴があります。
以前にヘッドホン祭りで試聴した際、聴いたことないレベルでHD800やD8000、utopiaを良く鳴らしていました。
特に後者2つは印象的でその際にいつか購入しようと決心しましたね。
音は非常に情報量が多いのにスッキリと見通しが良く分離良好で、一切ボワつきの無い締まりの良い音でとても優れたDACだと思います。
レビューはPC→WF250(DAC)→ADX5000で鳴らしたものです。
WF250との接続はALO Audio 6.3mm-4pinXLR Reference8変換ケーブルを噛ませてADX5000純正4pinXLRケーブルと接続しています。
以下にもう少し詳しく書いていますが興味なければ太字、ADX5000(本題)へ。
システムの電源系、接続経路について
DACの電源ケーブルにマルチョウエンジニアリング LTC18以下LTC18
PCにはSynergistic Research:Resolution Reference MK2 MASTER COUPLER以下RRMK2
PC側の配電経路は
自作朴の木コンセントベースとCHIKUMA 75CP-712→壁コンにoyaide R0→重鉄タップ、ここにも朴の木コンセントベース+75CP-712でコンセントはJODELICA TSSⅡに変更しています→RRMK2→PC
DAC側の配電経路は
自作ローズウッドコンセントベース→PS Audio POWER PORT→ZONOTONE 7NPS-5050 GRANDIO→CHIKUMA PULSANT6Ⅱ→LTC18→WF250
PCとWF250はAIM電子 SHIELDIO UA3-R010で接続。
色々やりましたがコンセントと電源系、インターコネクトケーブルは変更した時の変化が大きくていじり甲斐があって楽しいです。
全帯域引き締まりズシッと太い低音が特徴のソリッドで寒色寄り、RRMK2の色を生かしたシステムになっています。(見やすいかな思って図を作ったけどめんどいからもうやらないw
ADX5000(本題)
閑話休題、帯域バランスはほぼフラット。
低音の力強さと定位の正確さでテクノも十分楽しめます。
高音はスカッとシンバル等の超高音のヌケが優れ粒立ちの良いドライでスッキリした表現。
伸びも自然でスーッと伸びて自然に減衰していきますね。
脚色感は無く音源に忠実な印象ですが微かに香るオーテク香があります。
audiotecnicaの他の機種と比べてADX5000は遥かに万人向けな表現ですが自社の色を大事にしているのは好印象です。
またボーカルは化粧っ気が一切なくサバケた感じを受けますが情報量が多く前に出てきます。
その点でもaudiotecnicaらしさを感じます。
先に上げたSHINYDAYS以外では徒然なる操り霧幻庵の曲や霜月はるかのアルバム「Cross bouquet」に最近ハマっていますがmirage、Collage辺りは伸びと分離の自然さが心地良く、鮮度感の高さもあって非常に好相性。
透明感のある美音系の音色とダブルボーカルがキレイに分離して自然に伸びていく様子が気持ちいいですね。
しっとりした曲も基本性能の高さで無難にこなせますが遊びのある音ではなく真面目に、忠実に鳴らすのでゆったりローテンポな曲よりも速い曲のが良さを感じやすく思います。
低音は締りが良くアタックの鋭さと、レスポンスの正確さがとても良いです。
長く余韻が残る低音では無く、ピタッと止まり、ズシッと沈む低音。
他にヘッドホンアンプがあるのに僕がWF250直でADX5000を聴くのは低音の距離感が好きだからですね。
手持ちだと他HD-1L、AT-HA5000、SST-EB03、HPA-VT25等のヘッドホンアンプがありいずれもけして悪い印象はありませんが、低音の距離感の表現についてはWF250直が最も正確だと思いました。
WF250のフォンアウトは低音がちゃんと遠いと言うか、ソースによっての距離感の描き分けが上記のアンプより上手いです。
(低音を遠くすると言うか、祭りでHD800をフォンアウトで聴いた際はもっと冷たく醒めた印象でありE9を使うと今度は音が前に出てくるので他のヘッドホンアンプと比べて響きなどの音楽性固有のカラーを持たない極端に脚色の薄いアンプだと思います)
WF250を通してADX5000で聴くテクノは輪郭がカッチリスッキリして立体的で、特に低音の距離感が正確、高域は適度にエッジが立っていて良い意味で刺激的で楽しいと感じます。
総評
分離に優れながら強調感は無く自然で鮮やかな音色のヘッドホン。
情報量が多く透明感を感じるボーカル表現、立体的かつ広々とした空間表現、粒立ちと滑らかさを両立したスッキリ&ウォームな音。
僕は機器(アンプorDAC)を変えた時に見せる表情の違いも推しポイントですね。
装着感が良いもんで部屋に居る時はいっつも着けて聴いてるのに強い個性の無い子はいざ文章にしようとすると書きづらくて困りますね、Edition9の8倍困りましたw
こんな曲は聴くと楽しい。
弦楽器の倍音表現がかなり上手く、バイオリンとか好きな人も良いかも。
システムの音が硬めの場合のピアノ表現もインパクトが見えるようで好き
基本は帯域バランスも質感にも強いクセが無く基礎性能が高いので何でも上手い。
コメントをお書きください
ADX5000できました (日曜日, 12 1月 2020 23:23)
ADX5000で検索して見に来ました。生命のスペアのOPめちゃいいですね。
どうもありがとう。
amazonmusicのアルバムからこの曲は除外されいるので、 CD買いました。
amari+ADX5000で聞くと異常にいいです。
ろてり (火曜日, 04 2月 2020 15:20)
コメントありがとうございます!
LiblumeはDMMだかでwavが売っていたので僕はこちらで買いましたね
霜月はるか良いですよね!僕はHPA-VT25って言う真空管アンプとADX5000合わせて聴きますね。
もちろん下流のADX5000の良さもありますがHPA-VT25の真空管特有の艶っぽさが好きです。